ライトガイドを使った自動車
ライトガイドを使った自動車
光は基本的に真っ直ぐにしか進みませんが、鏡などで反射することでその方向を変えることができます。
その性質を活かしたのがライトガイドで、光源がある場所から離れたところにまで光を誘導可能です。途中のルートは光を通さない物質で作ることで、必要な部分のみに明かりを取り入れられます。
基本的な形はケーブルのような状態ですが、照射する部分は点とは限らずに拡散させることもできます。なので幅広い分野で活用することができ、自動車の部品として導入されることがあります。
自動車に用いるライトガイドにしても、バンパーに沿ったイルミネーションやカーオーディオのボタンのバックライトなど、形状は多種多様です。それらに取り入れることで光源をまとめられるので、コストを抑えられる可能性もあります。
必要なのは強さや色が同じでも問題ない環境くらいです。もしかしたら普段何気なく使用している道具の中にも既にライトガイドが導入されているかもしれません。
内視鏡などの医療照明機器として貢献するライトガイド
内視鏡は検査時の医療用照明として、多くの光学システム部品で構成されている照明機器です。光伝送に優れ、長寿命でもあるライトガイドは、内視鏡を含む各種医療用照明機器の中で最も重要視される光源となっています。
検査の際にはあらゆる部分まで均一に照らし出すことが大切で、光の質や量が検査の質を左右すると言っても過言ではありません。初期の癌などを発見するためにも、光伝送に優れていなければ見つけることは出来ないからです。
近年は従来の石英製バンドルファイバーではなく、液体ライトガイドが注目を集めています。
従来型のバンドルファイバーは光が入る部分と入らない部分に隙間ができてしまい、隙間から光源を確保することが出来ないというデメリットがありました。しかし液体ライトガイドにはこのような隙間がなく、フルオロポリマー製のチューブは曲げに強いというメリットを備えています。
これまでは屈曲させたときに断線が起きることが懸念されていましたが、液体ライトガイドは断線の心配がない点も大きな特徴です。