あまり聞きなれない、ライトガイドとはどういったものなのでしょうか
ライトガイドの材質
ライトガイドはアクリル樹脂などの透明な樹脂が材料となっています。
主な素材には他成分ガラスや石英、プラスチックなどが使用されており、使用する光の強さや熱量などの条件によって最適なものを選びます。
チューブの形をしており、内側の反射を利用して光を遠くへ届けます。
通常だとチューブが曲がると光は減衰してしまいますが、ライトガイドは反射率が高いため、光の強さを落とさずに届けることが可能です。
そのため今まで反射させるための部品が必要だったものが不必要になったり、余分なスペースを取らなければならないために大型になっていたものがスペースが不要になったことで小型化に成功したりと様々な分野での活躍が期待されています。
また、反射率が高いことから照射する光も弱くすることも可能であり、省エネという分野でも関心が高まっています。
現在では特殊な液体を使用してより柔軟性が増した液体ライトガイドというものも開発され、さらに活躍の場が広がりました。
材質の違いで特徴が異なるライトガイドは使用目的に合わせて使うことが重要
光ファイバーを材質として作られているライトガイドは、光源装置を用いて片側から入射した光を光ファイバー素材の内面反射を利用することで反対側へと導き、強い光を出すことができる照明器具です。
そのため、使用する用途に合わせて細さも長さも決めることができるので、内視鏡手術や製品などモニターを通してしか内部を確認することができないような検査などで重宝されています。
ただ、ライトガイドに使われている光ファイバーの材質はひとつではなく、プラスチック・多成分ガラス・石英などが使われているもののほかにも、非可燃性液体が封入された物などもあるのです。
そして、それぞれには特徴があります。
耐熱性や耐湿性に優れる多成分ガラスであれば一般的な照明に最適ですし、紫外線透過性に優れた石英は紫外線光源の導光に使用することが最適です。
また、非可燃性液体は石英よりも紫外線透過性に優れていますし、耐屈曲性には優れているプラスチックは格安で使用しやすい物ですが耐熱性の面で弱さがある特徴があります。
ですから、ライトガイドを使用する際にはそれぞれの特徴と用途を合わせて使うことが重要です。